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作業工程を追った模写について

前回の最後に少し触れましたが、今回は「作業工程を追った模写」についてお話したいと思います。

 

まずはじめに、模写をする時、髪の毛や顔から模写を始めて、下に向かって進んでいく描き方をしていませんか?

たしかに線を同じように同じ角度で描く練習なら良いかもしれませんが、その人の絵柄や、絵の要素を学ぶのが目的であれば、この描き方はもったいないかもしれません。

なぜかというと、その模写の手本のイラストはおそらく、その手順では描かれていない可能性があるからです。

このブログでもメイキング動画をいくつもご紹介しましたが、その動画内では、まずアタリを描いて下書きしてましたよね?

つまり、模写をする時も、制作者が通ったであろう行程をできるだけ、再現する必要があると考えられます。

たとえば、下書きでアタリをとり、ペン入れし、パーツ毎に下塗りして、陰影や細かな描きこみをしていく。このような行程だと予想したなら、模写もこの手順で進めていくのです。

①アタリ

②下書き→線画

③下塗り

④描きこむ

しかし、意識的に注意することがあります。それは、「アタリや下書きをただの作業にしない」ということです。

どういうことかというと、アタリを描く時に、この絵はなぜこのポーズにしたのか、なぜ、この配置なのか、など観察して考えてみてほしいのです。

自分なりの解釈にはなると思いますが、その作者の絵を何枚も模写していくうちに意図が見えてくることもあります。

もちろんすべてを意味づける事はできないと思います。なぜなら、制作者と知識の数も違いますし、見てきたもの感じたものすべて同じにはできないからです。

なので、知識を得ることで、絵を描く時の情報が深くなり、デッサンにより説得力がますと考えられます。

そのため、模写のみでうまくなれるかと聞かれれば、うまくはなりますが、よりうまくなるには他もことも考えつくものはすべてやるべき。と私は考えています。

今回は個人的な考えですので、参考程度になれば幸いです。

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